ゲーミングストーリーブック

アニメージュ文庫 徳間書店 7巻 次動ネブラ大戦争!

イラストは八神健さん。ゲームブックで、数字にそって話を進めていきます。

内容はシール版と同じになっています。↓以下抜粋。

 

 

「ダークヘラ?」

ヤマトの声がかすかに震えている。

「そう。次界の辺境、次動ネブラの女王。それが、あたしだよ」

「その女王がいったい何の用だ?」

ヤマトが問いかける。ダークヘラはゆっくりと造魔棒をかまえた。

「本当はね。天聖界も天魔界もあたしには関係ない。でも」

視線を落として、何かをいいかけるダークヘラ。一瞬の沈黙。

「ワンダーマリア様の命令でね。お前たちをここから先に行かすわけにはいかないよ」

 

ヤマトはダークヘラの目をみながら叫んだ。

「どうしてだ?次動ネブラの女王が何故、ワンダーマリアのいいなりになる?

 あいつは全世界を自分のものにしようとしている。

 このままじゃ、次動ネブラも征服されてしまうぞ!」

弱弱しく笑うダークヘラ。その魔心に乱れがあることをヤマトは見抜いていた。

次動ネブラを守りたいという心と、それを押しつぶそうとする魔心。

「おまえのいうとうりだ。ヤマト爆神。だが、命はもらう!」

 

「待て、ダークヘラ!ぼくらに手を貸してくれ。ワンダーマリアと戦うんだ。

 静かで平和な次動ネブラを守ろうよ。天聖界が協力する。

 ぼくが約束するから・・・」

ダークヘラはゆっくり首をふった。

「遅いんだ、もう遅いんだよ。気持ちは嬉しいけどね。私はお前の敵なんだ」

ダークヘラは迷いを振り切るように造魔棒を振り上げた。

 

 

「フッフッフ。たいしたもんだよ、ヤマト爆神。あんたにはワンダーマリア様もてこずるだろうね」

愉快そうに笑いダークヘラからは殺気がきえていた。

「あたしは帰るよ。」

「待てよダークヘラ!まだ話したい事があるんだ」

そこに聖ウォーマンと再生魔鬼があらわれ、そうしているうちに

ダークヘラとヤマトは遠ざかっていく。ヤマトは一行をはなれてヘラを追う。

 

「どこまで人がいいんだろうね。あんたは」

「聞いてくれ。君は戦う相手をまちがえてる。本当の敵は・・・」

「やめておくれ!」 耳をふさぐダークヘラ。

 

「あんたは、もう帰れない。悪いけど手遅れだよ。」

ヤマトは驚いてまわりをみた。

「帰れないだって?」

ヤマトは気づいた。足が重い。びくとも動かない。

ヤマトはヘラを見た。

 

「君が?」沈黙。ただ悲しそうな視線だけを感じる。

「彼女にこんなことはできるはずがないじゃないか!いったい誰が?」

 

笑い声がひびいた。

「ようこそ、ヤマト爆神」

声に叫ぼうとしても口が動かない。

「私は魔魂プタゴラトン。」

 

「ダークヘラ!きみは次動ネブラの女王だといってたね。それがどうして

こんな奴らの手助けをしているんだ」

ダークヘラは悲しそうな顔でヤマトを見つめた。

「ごめんよ、ヤマト爆神…だけどね…」

「ダークヘラ、お前は口出しをするな」プタゴラトンが

ダークヘラの頬を張り飛ばした。くちびるが切れて

青い血が流れ出す。ダークヘラの目に悔し涙が光った。

 

(中略)

 

ヤマト爆神は、崩れていく魔幻型から脱出した。

ガラガラと音をたてて、魔幻型は壊れていく。

そしてヤマトは噴きあがる土煙の中に、ふたりの悪魔が倒れているのを見つけた。

 

それは竜のような悪魔とダークヘラだった。

かけよるヤマト

「・・・ヤマト・・・爆神だね」

「しゃべるんじゃないダークヘラ!君は死んではいけない!」

ヤマトの言葉にヘラが微笑んだ

「ありがとう。ヤマト・・・爆神。やさしい人だね・・・。あたしは操られていたとはいえ

 あんたを罠にはめたのに」

ヘラは目をつぶった。

 

「あたしは、この平和な次動ネブラを破壊した悪魔たちがにくかったんだ」

「わかっているよ。ダークヘラ。だから怪我を治して一緒に平和な次動ネブラを造ろう」

「ヤマト爆神・・・ありがとう」

 

ダークヘラが微笑んだとき、ワンダーマリアの声が響いた。

「命びろいしたねヤマト爆神。でも裏切り者をゆるしておくわけにはいかないのさ」

突然ダークヘラの頭にはめられていたデビルダスクの牙が輝く。

ヤマトには止める余裕もなかった。

 

「あんたに次動ネブラはまかせたよ・・・」

そしてヘラは目を閉じた。牛若たちが見つけたとき、ヤマトはダークヘラを抱いて

悔しさに泣いていた。

「ワンダーマリア、お前だけは許さないぞ!!」

 

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