第9章「2人の約束」

 

洞窟の中の一室

繭につつまれているヘッドロココ

ロココ「泥棒がでたのは異変などではないはずです。必ず誰かの

心によこしまな者がいるはずです」

ヘッドロココの包まれた繭がみるみる薄れていく

ロココ「どうあっても天使の汚名を晴らさねばなりません。こちらへ。」

繭の傍らに近づくヤマト神帝

 

ヤマト「はい!わかりました」

そこの現る助士すいさい。

ん?と見る助士すいさい。じっとヤマト神帝をみる助士すいさい

 

断崖の上 夜

 

助士すいさい「私信じてます。盗みを働いたのはあなたたちではないと。」

ヤマト「ありがとう」

助士すいさい「でも・・・他のみんなが・・・」

ヤマト「みんなに冷たくされてるんだね?僕たちをこの世界につれてきたから」

 

助士すいさい「仕方ありません。私の責任ですもの」

ヤマト「元気だせよ!ぼく達泥棒を必ずみつける。そしたらここを出て行くよ」

助士すいさい「え?」

ヤマト「約束する」

助士すいさい「ヤマト神帝・・・」

うるんだ目で見つめる。にっこりするヤマト神帝

そこへ突如あらわれるてるてる雲助

 

てるてる「2人でなにしてるんだい?」

はっと離れる2人。

てるてる「顔は曇るが心はハレハレーッ!宴会の準備ができたよ!きておくれ〜」

 

 

宴会場 夜

 

舞台袖にたつ12の三助

ぴーっと笛をふき

12の三助「突然ですが、ショータイム!」

♪シシカバブッダ、シシカバブッダ、と踊りだすかめ助

豪華な料理にもてなされた神帝たち。

審助「飲めばホロホロ良い気持ち。おいしいおいしい天地水を召し上がれだわい」

ヤマト「ありがとう」

ごくごくっと飲む

他の神帝たちもゴクゴクと飲む

「ほんとだ!おいしい〜」口々にいって酔い始める神帝たち。

ニンマリ笑うお守りたち。悲しくうつむく助士すいさい

 

ヤマト「さぁ!元気だしなよ〜〜」

助士すいさい「え、ええ・・・」

ヤマト「ねぇ。君ものみなよ」

助士すいさい「いえ、私は結構です」

ヤマト「遠慮しないでみんな仲良く楽しもうよ〜。ウイッ、ホロホロホロ〜」

と、元気ずけようとひょうたんを助士すいさいの口におしあてる。

思わず飲んでしまう助士すいさい。

途端にぱーっと顔が赤くなり、眼がトロンとしてしまう助士すいさい

 

助士すいさい「ホロホロホロー」

ヤマト「酔った顔ってかわいい〜〜!」

 

12の三助「さーて次の番だよ。12の三助!誰か無体でうたっておくれよ!」

酔っ払った助士すいさいが立ち上がる

 

助士すいさい「私、うたっちゃう!」

ヤマト「いいぞー!助士すいさい!」

舞台にふらっと立つ助士すいさい

助士すいさい「謝謝!」

パチパチ手をたたく神帝やお守りたち。

 

♪天地球 光さす 希望の里♪

ききいる神帝たち。がお守りたちは一斉にさわぎはじめ

審助「助士すいさい!やめなさい!」

♪恋しい世界 水と樹と結ぶ愛♪

審助「やめろー!やめるんだわい!」

舞台上にあがり、助士すいさいの口をふさいだ。

 

ヤマト「どうしたの?」

牛若「いい歌じゃないですか。どうしてやめさせるんです?」

蒼白となっている審助。その背後から鋭い声がする

 

予鬼「ギッヒッヒ。聴いたぞ聴いたぞ。」

え?と後方をみつ神帝やお守りたち。

「ああ!悪魔だぁ!!」

と口々にさけぶお守りたち。

予鬼「ちがわい!折れは悪魔じゃない。無縁ゾーンにすむ鬼、予鬼だい!」

審助「どうやって天地球にはいった?」

予鬼「ギッヒッヒ。助士すいさいが天使共をつれてきた時

一緒にまぎれこんだのさ」

 

ショックをうける助士すいさい

予鬼「オレはずっと前から天地球があることにきづいてたんだ。

秘法のこともな!」

ヤマト「秘法だって?」

予鬼「今聴いた歌で宝のありかがわかったぞ!」

審助「宝などここにはない!」

 

予鬼「嘘をつけ!オレはなにもかもわかったんだ!フフッ。

昔、昔の大昔、第一次聖魔大戦のとき、突如表層界に亀裂がはいった!

表層界は天魔界と天聖界にみるみるわかれ、お守りたちの多くは次々と裂け目

の中、すなわち無縁ゾーンにおっこちた!

無縁ゾーンはおそろしい世界だ・・・悪魔や天使といえどおちたら

すぐに死んでしまう。ましてや力のよわいお守りたちが生きられるはずがない!

みんな死んじまったはずだ!ところが今無縁ゾーンの中にこうして

おまえ達は生きている!なぜ生き残ることができたのか・・・?」

 

はっと息をのむお守りたち。それに対しよくわかってない神帝たち。

予鬼「それはすなわち、秘法のパワーがあったからだ!

ずばりその秘法こそ今助士すいさいがうたった詞のなかに隠されている!」

 

助士すいさい「あああっ!!」

予鬼「天地球 光さす 秘法の里・・・ギッヒッヒ秘法とは・・・あれだぁ〜!」

バーンと扉をける。倒れた扉のむこうに外の景色がみえる。

 

地中から放射している色鮮やかな光

天地山と天緑山を美しく照らしている

予鬼「あの光のしたに宝がある!おまえたちが無縁ゾーンの中で

穏やかにくらせるほどのパワーをもったすごい宝だ!」

 

絶句するお守りたち。茫然としている神帝たち。

予鬼「素直に秘法をわたせ!渡せば命だけはたすけてやる!渡さねば

皆殺しだ!!!」

近くにいたシュン助をぐいっと抱きこむ予鬼

 

予鬼「さぁ、どうするどうする!」

怯えるシュン助。よってトロンとなっている神帝たち。

予鬼「ギッヒッヒ。いい具合に天地水をのませてくれた。天使共は

ホロホロ気分でメロメロだぜ!!」

その途端

 

ヤマト「ヤッチャキー日の出剣!」

予鬼の許に跳びグイッと日の出剣を胸元につきつける

予鬼「(驚愕し)あああ・・・」

ヤマト「わざと天地水をのんだふりをしてたんだ!悪巧みをしてる奴を

おびきよせるためにな!」

予鬼「な、なにー!しまったぁ〜!

ヤマト「みんな、もう酔ったふりはいいよ」

ヘッドロココ「作戦は成功のようですね」

 

予鬼「許してくれ!俺がわるかった!こんなバカな真似は二度としない。

うばったものは全部かえす。命だけは助けてくれ!」

 

お守りたちから奪ったものをばさーっとだす。

その数に驚くお守りたち。

 

 

迷路レール 駅

縛られた予鬼がトロッコにのっている。

審助「これにのれば二度とここには戻ってこれないわい。

さっさと出ていくだわい!」

珍カーベル「ノンストップ無縁ゾーンいき、発車でーす」

動き出すトロッコ。見つめるヘッドロココや神帝たち。

 

予鬼「ギッヒッヒ。ばかものめー!こんな迷路オレには通用しないんだ!」

びっくりするお守りたち。

予鬼「おれの背中をみるがいい!こいつはな、どんな迷路でも

簡単に道筋を分析しちまうんだ!無縁ゾーンにおいだされたっていつでも

そっちにいけるんだ!今度は仲間をつれて遊びにくるぜ〜」

 

と高笑いする、唖然とするヘッドロココは神帝たち。

 

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